Interview w/ Kensuke Sasaoka

男子パークシーンのフロントランナー 笹岡建介・インタビュー

仲間と楽しく滑ることが一番の上達方法

スケートボード最大の楽しさってなんだと思いますか?

「新しいトリックができたときと友達が増えたとき、そしてその友達とまた滑るときですね。今までにいろんなトリックをメイクしてきましけど、新しい技ができたときは、難易度関係なく全部が嬉しかったです。そしてその回数を重ねるにつれてスキルも上昇していくし、トリックの難易度もだんだん上がっていきます。メイクするまでは本当に大変なんですけど、その分できたときの喜びも大きいと言うか、過程も含めて最高に楽しいと思える瞬間ですね。もちろんそれは今も継続中です。これは一生変わらないと思いますね。
 

それと友達に関しては国内外問わずなんですけど、最近は世界大会によく行くようになったので、今までYouTubeで見てたスケーターなんかと喋ったりセッションできるようになりました。そうするとやっぱり仲良くなって連絡先とか交換するわけじゃないですか。今度また一緒に滑ろうよ! って。そうすると次はコンテスト関係なく、プライベートでアメリカに行ってもセッションできるんですよね。今はそういった繋がりが増えていくのがすごく楽しいですね」
 

逆にスケートボードで一番大変なところは何だと思いますか?

「やっぱりケガですかね…。中でも2017年にAXIS SKATEPARKで開催されたAJSAの公式練習中に負ったケガはとにかく大変でした。あのときは左ヒジをケガしてしまったんですけど、以前にも同じところをケガしてしまったことがあって、脱臼に加えてせっかく移植した靭帯もまたぐちゃぐちゃになっちゃって、なおかつ骨折もしてしまうっていうトリプルパンチでした。そのときは治るまで最低でも半年はかかると言われたんですけど、3か月後にはシンガポールでVans Park Seriesがあったので、そこにはどうしても出たかったから、何とかして治して出場にこぎつけました。だから当時は毎日辛いリハビリに通いましたよ。先生にヒジを動かしてもらったりして、本当にギリギリで最低限の可動域までは動かせるようになったから、出ても大丈夫と言ってもらえました。でもその3か月は当然スケートボードをすることは禁止だったので、ケガする以前よりも進化した身体で復活しようと気持ちを切り替えて、ひたすら体幹と脚力を鍛えるトレーニングをして、コンテストに備えていました」
 

スケートボードが上達するコツはなんだと思いますか? 今まではどうやって上達させてきましたか?

「楽しく滑ることですね。なんだかんだ言ってそれに限ります。仲間と楽しく滑るのが一番ですよ。自分はスケートボードはメンタルスポーツだなと感じる部分があって、気分がノッているときはなんでもいけちゃう気がするんですよね。それに新たなトリックってそういうときにできたりするんです。そうやって気分を上げるというか、ゾーンに入った状態になるのに、一番必要なのが仲間と楽しく滑ることなんですよ。なので気分を上げてくれる友達とか仲間の存在はすごく大切です。自分も今まで仲間と楽しく競い合ってきたからここまでこれたし、仲間がいなければ、ここまでこれていないと思います」
 

バーチカルでできないトリックはコンビボウルでもできない
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