Interview w/ Kensuke Sasaoka

Interview w/ Kensuke Sasaoka

男子パークシーンのフロントランナー 笹岡建介・インタビュー

バーチカルでできないトリックはコンビボウルでもできない

次はちょっと趣向を変えて使っているデッキについて伺わせていただきたいのですが、セッティングにはどんなこだわりがありますか?

「デッキはSHOWGEKI SKATEBOARDSの自分のシグネチャーモデルに乗っています。ヴェニス(野上竜也)さんの友達がデザインしてくれました。幅は8.0インチです。昔は8.25インチにしたこともあったんですけど、自分にはデカイなと感じて、結局8.0インチに戻しちゃったんですよね。パークを滑るライダーは太いデッキに乗っている人が多いので細いと感じるかもしれませんが、自分は身長も152cmと小柄だし、足のサイズも24cmしかないので、体格とのバランスで言ったら太い方なんじゃないかなって思います。プレスに関してはキックもコンケーブも強めが好きですね。
 

それとトラックはIndy(Independent)の139のHiです。ボウルを滑るときはカービングがすごく重要なので、体重がすぐにかけれるようにキングピンナットの締め具合は緩めにしています。ただ他の人とちょっと違うのがブッシュゴムで、別売りのIndyとBonesを両方を組み合わせてつけているんですよ。ハンガーの下はIndyのスーパーソフトをつけて、上はBonesのミディアムをつけています。それが今の自分にとって一番いい柔らかさなんですよね。
 

あとウィールはRICTAを使っているんですが、実はシチュエーションで大きさを変えていて、練習のときは53mm、コンテストの時は54mmを使っています。気分っていうのもあるんですが、練習の時に53mmっていう小さめのサイズを使うと、スピードが出ない分、足が鍛えられるなって感じるんですよね。それで本番のコンテストで54mmにすると、そんなに頑張らなくてもスピードが出るようになるんですよ。慣れるまではなんか違うなという感覚はありますが、すぐに慣れてしまうので違和感はありません。形に関しては幅が太めのタイプを選んでいて、安定感を重視しています」
 

普段はどんな練習をしていますか? スケートボード以外のトレーニングについても聞かせてください。

「普段は基本的にバーチカルで練習しています。まずはミニランプで新しいトリックを覚えて、それをバーチカルでトライするという方法で徐々に大きさを上げています。それにバーチカルでできないと、パーク競技が行われるコンビボウルではできないので、バーチカルで持ち技を完璧にすることはとても重要だと思っています。あとはアメリカには定期的に行っているので、日本で練習したトリックを本場のコンビボウルで活かすという日常を送っている感じですね。
 

スケートボード以外では週に1回トレーニングセンターに行って、トレーナーさんと身体造りをしています。それによって筋肉量とか身体全体の筋肉バランスとかの数値はだいぶ変わってきました。まだ目に見えて感じる大きな変化はないですが、調子はいいですよ。パークを滑るときはパンピングしたときにスピードがつくので、ふくらはぎと太ももの筋肉がとても重要だと思っているんですが、その辺りも含めていい感じになってきているなという実感はあります。エアーをしても昔より高さが出せるようになってきましたし、グラインドも流せるようになってきたので」

Kensuke Sasaoka Lien Air at Hi-5 Skatepark January 2020 by Yoshio Yoshida

>>昔はストリートの練習も