Interview w/ Kensuke Sasaoka

Interview w/ Kensuke Sasaoka

男子パークシーンのフロントランナー 笹岡建介・インタビュー

決勝進出だけでなくその先も十分に狙える

ではここからはオリンピック関連の話題について聞いていきたいんですが、日本の男女ストリート、女子パークと比べて男子パークの現状をどう思っていますか?

「正直に言って男子のパークは日本と海外の差が大きいなと感じています。自分も数年前にVans Park Seriesのチャンピオンシップに出たときは、絶対に無理だなと思いました。でも、ここ最近は一緒に戦えるレベルに近づいてきたなという実感があるんですよ。その証拠に去年のDEW TOURでは10位に入れたので、もう少し頑張れば決勝に残れるなという感触はあります。
 

もちろんそう思えたのにもいくつか理由があって、ひとつは絶対にメイクできるトリックをいくつか持てたことです。自分の場合、それがボディージャーとF/Sノーズグラインドになるんですが、これは絶対にコンテストでやるようにしているんですよ。しかもただ単にメイクするのではなく、パーク内で他の人がやっていないセクションとか、より難易度が高いところで完璧なメイクをするんです。自信があるトリックならそれも可能だと思うし、実際にそうしたら点数も伸びたので、今後もキープしていきたいポイントのひとつですね。
 

あとはエアーの高さやスピードも以前よりも上がっている実感があるので、それもデカイのかなと思っています。日頃のトレーニングの賜物かなと。ただそれもトリックの選び方やルーティーンの組み方など、コンテストで勝てる要素、得点が取れる要素が経験からわかってきたからこそなので、そこはポジティブに捉えていますね。なので、今は上位のライダーのいろいろな動画を見て、真似できるところは真似して自分流にアレンジするという上積み作業をしているところです。その上で、ルーティーンの終盤で疲れもあるときに持ってくるラストトリックをすごく意識して練習しています。そこの難易度と精度が上がれば、決勝進出だけでなくその先も十分に狙えると思っているので。
 

あとはやっぱり基本的なところで、先ほどの繰り返しになってしまいますけどスピードやエアーの高さのクオリティを今以上に上げていくことですね。パーク競技ではそこがものすごく重要な部分なので。身体が小さくても速いライダーは本当に速いので、小柄な自分でも海外の大柄なライダーに負けない滑りはできると思っています。その上でさっき言ったような得意技やオリジナリティを加えたランをするのが目標です」

Kensuke Sasaoka with Misugu Okamoto and Kento Sasaoka at Hi-5 Skatepark January 2020 by Yoshio Yoshida

>>本当の勝負に向けていい準備をしていきたい