男子パークシーンのフロントランナー 笹岡建介・インタビュー
「日本人だとパッと思いつかないですが、海外だとヘイマナ(・レイノルズ)とかは20歳で同じ世代なので、気になるし凄いなと思います。WORLD SKATEの世界ランキングも1位ですし。あとはキーガン(・パーマー)とかルイズ・フランシスコとかもヤバいですね。もうどこがというより全てが凄いんですよ。トリックのひとつひとつもキレイだし、完成度も高いし、繋ぎ方も上手いんです。そういうスケーターを見ると刺激を受けますし、自分ももっと頑張らないといけないなと思いますね」
「彼が最初にコンテストに出たのは去年の3月の日本オープンのときだったんですけど、実は自分は歩夢が出るという話を始めて聞いたとき、絶対それはないわ!! と思っていたんです。でも実際に大会の練習も来ていたし、そのときに初めて会って喋ったんですけど、普通に他のスケーターと接しているときと何ら変わりないというか、自然と仲良くなっていきました。だからライバルというよりも仲間という感じですね。それに新潟の村上で行われた日本選手権のときはプライベートでご飯も食べに行きましたし、2人とも強化指定選手に選ばれてからは海外のコンテストでも必ず会うようになって、毎日一緒にいるようなことも増えました。世間的に見ればオリンピックで2回もメダルを取った有名人なのかもしれないですけど、自分から見れば他のスケーターと同じ友達という感覚ですね。交わす会話も、このパークどう!? とか、あのセクションで何やる!? とか、あのライダーヤバくない!? といったごく普通のスケートの話です。でも彼のような人がスケートボードに参戦すると、スケートボードがより一般に広がるきっかけになるので、とてもいいことだと思いますね」
「個人としてはケガ続きで思うような滑りができなかった一年でした。もちろん結果にも満足はしていません。でも今はようやくそれらも癒えてきて、12月くらいから真剣に練習ができるようになってトリックも増えてきました。メイク率も徐々に上がってきているのでいい感触はつかめています。なのでこれからの本当の勝負に向けていい準備をしていきたいですね」