マウンテンバイクの意外と知らない種目を詳しく解説

ダウンヒル

ダウンヒルとは、山の急斜面をいかにはやく駆け下りることができるかをタイムで測ったり、複数人で走行して誰が早いかを競う競技になります。
主に夏のスキー場などで行われ、ライダーたちはリフトやゴンドラでスタート地点まで運ばれて、オフロードの山を疾走し、プロ選手の最高時速では90kmに達することもあるスピード感溢れる種目です。
大きく分けるとダウンヒルの中でも2つ(「ダウンヒル・インディヴィジュアル」「ダウンヒル・マラソン」)になりますが、どちらもオリンピックでは採用されていません。それでもワールドカップや世界選手権では主要な種目の1つとして大きな人気を誇っています。

ダウンヒル・インディヴィジュアル

一般的にダウンヒルというと「ダウンヒル・インディヴィジュアル」のことを指します。
全長1.5~3.5kmのコースを山の頂上から1人ずつ全速力で降りて行き、ゴール地点に達するまでの時間を競います。競技時間にして1人が走る時間は2~5分ほどのため、見ている観客も飽きることなく最後まで楽しむことができるレースになります。
オリンピック種目にはなっていないものの、世界選手権とワールドカップの正式種目に採用され、クロスカントリーと並ぶ人気種目です。

ダウンヒル・マラソン

ダウンヒル・インディヴィジュアルが1人ずつ競技を行うのに対して、ダウンヒル・マラソンは集団でダウンヒルを行います。大人数が1度に斜面を降りていく迫力を楽しむことができる種目です。こちらは今のところ主要大会では正式には採用されていません。

上記の2種目がMTBの主要な種目ということができるのですが、他にも小規模な大会やイベントで行われている種目をご紹介します。

エンデューロ

近年誕生した今人気急上昇中の新種目が「エンデューロ」です。
タイムトライアルが行われるエリアと一般道路を含んだ移動区間である中継エリアを使います。実際にタイムを測るエリアでは全力を発揮するのに対し、中継エリアは移動エリアなので、単純にMTBに乗ることを楽しめる競技になっています。指定時刻までにタイムトライアルエリアに移動する必要はありますが、体力に不安があるライダーが参加しやすい特徴があります。

エンデュランス

決められたコースを指定時間(2h/4h/6h)で何周することができるかを競う種目です。数名のチームで参加することも可能で、エンデューロという名称から2014年に耐久を意味するエンデュランスへと変更されました。

4X(フォークロス)

予選はショートダウンヒルコースでタイムアタックを行い、メインイベントは4人1組が一斉にスタートしてスピードを競う上位勝ち抜けのトーナメント種目です。
アップダウンが激しく、アクション性が高いので見ている観客も楽しむことができる、世界選手権の正式種目です。

オブザーブド・トライアル

足をつかずに走りきるのが難しいコースをいかに正確な操縦で走破できるかを競う種目で、減点方式で行われます。各セクションの距離は短いものの、様々な障害がレースをより難しくさせます。

デュアルスラローム

現在のUCIの公式種目ではないものの、依然高い人気を誇るのがデュアルスラロームです。
下りの斜面にほぼ平行に設置された2本のコースを2人のライダーがどちらも同時に走り、2本の競技タイムで勝敗が決定する対戦トーナメント形式の種目になります。競技時間が30秒程度と、短い時間で楽しめる競技でもあります。

以上が現在のMTBの競技として行われている種目の紹介になります。

ルールを把握しておくだけで、観客としてレースを楽しむことができるのはもちろん、自身がライダーとして活躍するイメージをすることができるのではないでしょうか。

冒頭でも述べたように、現在はレースに参加する競技人口も増えてきています。みなさんも1度参加されてみてはいかがですか?

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