スピードクライミングとは?ルールやリードとの違い、世界記録など解説!

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2020年の東京五輪から新種目として追加されたスピードクライミング。

スポーツクライミング競技には「リード」と「ボルダリング」、そしてこの記事の本題である「スピードクライミング」がありますが、日本ではスピードクライミングで活躍している選手はまだまだ少なく、知名度は他のクライミング種目と比べて低いのが現状です。

オリンピックで新競技となることから日本をはじめ各国ではスピードクライミングの選手強化が行われたり、2016年から国際規格を満たすスピードクライミング用の壁ができ始めるなど、こうみるとこれから更に盛り上がりをみせていく競技になることが予想されます。

スピードクライミングのルール

では、はじめにスピードクライミングがどんな競技なのかを説明します。

スピードクライミングは競技名から想像できる通り、簡単にいうと「登るスピードを競う競技」です。ホールドの位置や壁の傾斜、高さ(10~15m)は予め把握することができ、そのコースをいかに早く登れるかを競います。対戦相手と同時にスタートし、一気に壁を登ってゴールにある黒いパッド(タイマー)にタッチして自己タイムを出します。

高い壁をまるで忍者のように駆け上がっていくその姿は想像以上に迫力があり、そのスピードに圧巻すること間違いありません。競技中は安全を確保するためのロープが選手に繋がっており、ロープの先にはオートビレイ機といって選手が登るスピードと丁度良くロープを巻き付けていく装置が付いています。

オートビレイ機は選手がホールドから手を離して落下していく際に制動力がかかるので、この装置によって選手の記録が変わることは一切ありません。

予選から決勝まで

予選は同じコースが配置された2つの壁を1トライずつトライします。つまり、予選では一人2トライすることになります。2トライしたうちの早い方の記録が使われ、上位16名が予選通過となり決勝トーナメントへ進めます。

トーナメントでは2人同時に上り始めますが、順位の高い選手と低い選手で競い合いタイムが早い選手が次のラウンドに進めるようになっています。(1位―16位など)もしここで同じタイムを両者が出した場合は、カウントバックといって前のラウンドの成績が適用されます。

準決勝で両者が同じタイムを出した場合はもう一度対戦をやり直さなくてはいけません。

予め同じルートを何度も練習していても、実際に隣どおしでスピードを競うのはかなりのプレッシャーと集中力が必要とされます。自分のプレッシャーに押しつぶされることなくノーミスで登れるかどうかが勝敗の分け目になるのではないでしょうか。

スピードクライミングの世界記録
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