マウンテンバイクの種類と特徴を徹底解説!
ここまでMTBの競技の種類をみてきましたが、実は競技やレース内容ごとに使っているMTBは異なります。
その理由としては、各メーカーがそれぞれの競技に合わせて必要な機能に特化したものを製造しているためです。よりレースで結果を残せるように目指しているのです。
そこで、現在販売されているMTBの種類と特徴を説明していきます。
クロスカントリー
人気種目のクロスカントリー向けに作られているモデルを競技名そのままに「クロスカントリー」と呼びます。
クロスカントリーという競技の特性上、長距離を走破できるだけの機能が必要になりますが、特に重点を置いているのが軽量性です。もしも、コースの中にペダルを漕いで上るのが困難な坂があった場合に担いで上るということをしなければいけないこともあるためです。そのため、多くのモデルでアルミニウムやカーボン素材が使用されています。
そんなクロスカントリーの中でもさらに細かく分類することができるので、1つずつ見ていきましょう。
ハードテイルクロスカントリー
ハードテイルクロスカントリーとは、山道での長距離走行のために作られたMTBです。第一に車体の軽量性を重視しているため、フレーム・サスペンション共にアルミニウムやカーボン素材で構成されていて、第二にペダリングの効率性を考慮してリヤサスペンションは装着していません。つまり、オフロードで快適な走行を目的として作られているのがハードテイルカントリーになります。
また、キャリアをつけてツーリング用にして走行することも可能です。
前傾姿勢を維持するためにハンドルはストレートタイプ、フレームは上り道でパワーをうまく伝えるためにアルミ製が採用されています。上位モデルではカーボン製のものもあります。
タイヤは地面とのグリップ力を確保するために、幅が2.0インチほどがメインタイプです。大きさも26インチから、より快適な走行を楽しむために29インチやか中間の27.5インチなど主に3種類から販売されています。
フルサスクロスカントリー
フルサスカントリーはハードテイルカントリーと同様に、山道での長距離走行向けのモデルであり、車体の軽量性を重視したアルミニウムやカーボン素材が採用されています。
ハードテイルカントリーとの異なる点は、ハードテイルカントリーがペダリングの効率性を目的としてリヤサスペンションが装着されていないのに対して、上下道での安定性とトラクション確保のためにリヤサスペンションが
装着されている点です。より長時間での疲労軽減が見込めるモデルです。
しかし、特殊な形状のフレームが多く、キャリアの取り付けは困難であるため、通常のツーリングでは不便なことがあります。
ハンドルはハードテイルカントリーと同様に前傾姿勢を維持するためにストレートについていますが、操縦性を重視してハンドル幅が560〜600mmと比較的狭いタイプになっています。
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