ボルダリング 握力は必要?その種類と鍛える為のトレーニング方法をご紹介!
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握力には4つの力が隠れている
一概に「握力」と聞くと、私たちが学生の頃に身体測定で測った数値を思い浮かべますよね。あれが自分の握力の基準だと思って、強い・弱いを決めているかと思います。しかし、実は握力には役割が違う4つの力が隠されているのです。
- クラッシュ力
- ピンチ力
- ホールド力
- ものを開く力
クラッシュ力
このクラッシュ力は何かを握りしめる時に使う力です。学校で測定器具を使って測る握力はこのクラッシュ力になります。したがって、多くの人がクラッシュ力=握力と認識してしまうのです。
ボルタリングにクラッシュ力は必要なのか、といわれたら無いよりはあるほうが良いと答えるのが打倒かもしれませんが、クラッシュ力を鍛えたからといってボルタリングが上達する、とは言いにくいでしょう。
ピンチ力
ピンチはボルダリングのホールディングの名前にもあるのでどんな力か想像がつきますよね。
「物をつまむ力」としての役割があるピンチ力は、ボルダリングにおいてはとても重要な力です。
特に親指の力が重要とされるピンチ力は、クラッシュ力と比べると日常ではあまり使われない力ですし、自分のピンチ力を数字として知らない人も多いのではないでしょうか。
人によっては、クラッシュ力は弱いけどピンチ力は強いという人もいます。
ホールド力
ホールド力は握ったものを保持する力です。先述したボルタリングに大切な「保持力」には、このホールド力が活かされるので、ホールド力はピンチ力と同じくボルダリングにおいてとても重要な力となります。さらに、クラッシュ力と比べると日常ではあまり使われないのでホールド力を高めるには意図的なトレーニングを行うのが理想です。
ものを開く力
握力には物を握る力や掴む力だけでなく、逆方向の力となる「ものを開く力」があります。この力は役に立つ場面が少ないですが、他の3つの力を鍛えるなら筋肉のバランスを取るためにこの力を鍛えておくと良いとされています。
以上の4つの力を見ても、私たちが「握力」と認識しているクラッシュ力は、ボルダリングの上達にあまり関係がないことがわかります。この仕組みにより「ボルダリングに握力は必要ない」と言われているのではないでしょうか。
ただ、ボルタリングを続けていけばクラッシュ力も強くなるという説もあるので、逆をいうとボルタリングは握力強化には最適なスポーツと言えます。