スケートボード(スケボー) ストリートスタイルとは?その特徴とフリースタイルとの違いを解説!
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ストリートとフリースタイルの違いとは?
どちらも、自由に思うままにトリックを魅せるスタイルではありますが、どんなところがどんなふうに違うのか、さらに詳しく見ていきたいと思います。
ストリート
ストリートの歴史
元々ストリートスタイルは、街中にある手すりや階段、縁石や壁などの構造物を使ってスケートするスタイルで、1990年前後に両端が反り上がったダブルキックのデッキ(ボード)のリリースともに確立されていきました。
今では、2020年東京オリンピックのスケートボード競技の種目にも決定したことで、全国各地に大小様々なスケートパークが建設されており、中には街中の構造物をよりリアルに模したセクション(障害物)を設置した日温覚的なスケートパークも存在し、世界規模のコンテストも開催されるようになってきました。家を出ればどこでもできる気軽さや格好良さも手伝って主流のスタイルとなっています。
使用するスケートボード
スケートボードにも種類がありますが、ストリートで使用するのは両端は反り上がって湾曲したダブルキックのデッキです。最も普及している定番のスケートボードで、パークでも使用可能です。一般的にスケートボードと言えばこちらを差します。
ストリートのスケートボードの特徴
サーフィンの陸乗り練習用としてロングボードが存在していることからショートボードとも言われていますが、基本的にはロングボードはサーフィンのジャンルになるため、全くの別物と考えておきましょう。トリックを行いやすくするために剃り上げたり湾曲したりと加工の必要があるため、木製の合板でできています。
トリックを行うために作られているので、オーリーと呼ばれるジャンプするトリックから回し技までと様々な技やライディングをすることができます。さらにストリートでもパークでも使用でき、場所を選ばずに使用できますが、特徴としてはストリートの方が幅が狭いデッキを使用する傾向にあります。これはパークに比べ複雑な回し技を繰り出すジャンルだからと言えます。
スケートボードの選び方
慣れている方は、それぞれのパーツを自分に合わせてセッティングすることができますが、初めての方で専門店まで足を運べない人は、各パーツが適正なサイズで組まれているコンプリートと呼ばれるセット売りのものが良いでしょう。その際しっかりとしたスケートブランドのもの選びましょう。合わせて自分の身長や足のサイズなど、体格にあった幅のものが選びましょう。ストリート向けのクムとして一般的に成人男性ならば8インチ程度、女性や子供はさらに細いサイズになります。パークをメインにやりたい場合はもう少し太くても良いでしょう。
よくホームセンターなどで見かける安い粗悪品は絶対に避けましょう。予算がない人はブランクデッキと呼ばれる素材は同じだけど柄がプリントされていないものもあるので、それならば安価で購入することができます。慣れてきたら、パーツに変化をつけて楽しんでみましょう。
フリースタイル
フリースタイルの歴史
1960年代から存在する歴史の古いスタイルです。フラットランド呼ばれる凹凸のない平らな地面で、踊っているかのように連続的にトリックを行います。
フリースタイルの技は、1970年代から1980年代にかけて発展し、1980年代に考案されたフリースタイルのトリックの多くがストリートの回し技の原型だと言われています。1990年代になるとフリースタイルのトリックを街中で行うように進化していったことからストリートスタイルが主流になっていきましたが、未だに根強い人気があるジャンルです。
使用するスケートボード
ストリートと同様デッキになりますが、細かな動きが多いジャンルなのでストリートよりもさらに細いデッキが好まれる傾向にあります。さらにフリースタイルはデッキを立てて行うトリックも多いため、スキムパットと呼ばれるテール・ノーズガードを付けることも大きな特徴です。
フリースタイルのスケートボードの特徴
ノーズとテールの両端が反っているダブルキックと、ノーズ側が平らでテール側が反り上がったフルフラットの2種類のどちらかを使用しますが、時代の進化もありフリースタイルを行っている方のほとんどがダブルキックのデッキを使用しています。その中でも小さめのデッキで回しやすく、縦・横・裏返し全ての部分を使用するのに安定を求めているのが大きな特徴です。なのでウィールは比較的大きいサイズを使っている人が多いです。
スケートボードの選び方
ストリートと同じセッティングでフリースタイルをすると、デッキの幅が自分に合っていなかったり、デッキのコンケーブというデッキ側面の反りが強すぎるものだとやりづらさを感じるかもしれません。
またデッキの長さは、全長よりもトラックとトラックの間、ホイールベースを呼ばれるビス穴の距離がポイントになります。ホイールベースが短いとテールの踏み込みが軽くなり、逆に長くなると重くなります。
デッキの幅については好みで決める人もいますが、レールトリックが安定してできる7.25~7.5インチがフリースタイルでは多いです。現在売られているストリート用のものは、フリースタイルでも使えるものでありますが、ここまで細いものは数が少ないです。
ストリート・フリースタイルの注意
街中でライディングするストリートスタイルですが、街中ではやってはいけない場所もあり、道路交通法第76条4 三では「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること」が禁止されています。
フリースタイルも凹凸のない場所であれば遊ぶことができますが、しっかりと安全な場所であるのか確認をします。
安全に楽しくスケートボードをするためにも、周りの人に迷惑にならない、けがに繋がらないように注して場所を選ぶようにしましょう。