1. X-PLAY(エックスプレイ)
  2. スケートボードとは
  3. スケートボード記事一覧
  4. スケートボードHOW TOフラット編 「オーリーのバリエーション」

スケートボードHOW TOフラット編 「オーリーのバリエーション」

スケートボードHOW TOフラット編 「オーリーのバリエーション」

デッキを進行方向からズラすオーリーシフティ

最後のトリックは、オーリーの高さと幅を操れたら今度はスタイルにこだわりたい。そんな人におすすめのオーリーシフティです。デッキを進行方向と違う方向に向け、元に戻して着地するトリックは、オーリーで左右に跳ぶ動きを浮遊中に1度で行うので、できればとてもスタイリッシュに写ります。

オーリー足でデッキを引き上げるまでは一緒ですが、ピークに達するときに斜め下に前足を出すのと同時に後ろ足を曲げるので、正確なデッキコントロールが必要なトリックと言えるでしょう。

ここではバックサイドシフティをレクチャーしていきます。

オーリーシフティのスタンスは、基本的にオーリーとまったく同じで構いません。ただし前足をお腹側の斜め下に突き出しやすくするために、前足を少しカカト側に置く人もいます。

またこれはフロントサイド側も同じですが、シフティはデッキを左右に動かすため、オーリースタンスの中での足先の力のかけどころを探すと良いでしょう。

ではオーリーシフティの動作を確認していきましょう。

基本的にテールを弾くまではオーリーとほとんど変わりません。スタンスを整えたらしゃがんでタメを作り、足首のスナップを使って全身で伸び上がるようにテールを弾きます。

変わってくるのはここからです。オーリー足で捻る方向(この場合はお腹側)へ向かって擦り上げながらシフティーの準備をします。そしてピークに達するところで斜め下に前足を出すのと同時に、後ろ足を思い切り逆方向に曲げましょう。

そこからは斜め下に出した前足を進行方向に戻して、着地の準備です。バランスを崩さないように前足を元に戻しながら4輪同時着地して、ヒザで衝撃を吸収すればメイクです、前足が先導するトリックですが、後ろ足でもきちんとデッキをコントロールすることで、よりキレイなメイクに繋がります。

アドバイスとしては、オーリーの動作をベースにしたトリックなので、まずはオーリーを完璧にしてからトライした方が良いということが言えます。まだオーリーが完璧でないうちにやると、オーリー自体に支障をきたしてしまうので要注意です。

またこのトリックはタイミングもすごく重要で、ちょうど高さがピークに達するところで斜め下方向に前足を押し出すと、デッキが足から離れずにスタイリッシュな形になります。しかし下に突き出したまま着地すると滞空時間が短くなってしまうので、突き出した足を戻すように着地することを心がけてください。
 

以上がオーリーのバリエーションになります。

特にノーリーやスイッチオーリーは、地面にヒットさせる足と擦り上げる足が逆になるので難しく感じるかもしれませんが、ゆくゆくいろいろなトリックをやりたいのであれば、最初のうちからコツコツとトライして感覚を掴んでおくことがとても重要になります。

特にここ最近では、スイッチスタンスという概念は特別新しいものではなくなり、基礎動作の延長のような感覚でかなり早い段階から取り組むスケートボーダーが格段に増えました。それと同時にレベルも格段に上がり、今や新しいチャレンジではなく、スマートに取り入れているのが普通になってきています。

まだハウツーは初期段階にもかかわらず、これらのトリックをレクチャーさせていただいた理由はそこにあります。最初は難しくても、今後徐々にレベルアップしていくトリックの合間に差し込んで、少しずつでもいいのでぜひ普段の練習に取り入れてみてください。

そして次回はオーリーを覚えた人の大半が次に覚えるであろうトリック、フロントサイド180をレクチャーしていきます。

ライダー:青木勇貴斗(instagram / @yukito_aoki)

撮影協力:f2O park(https://f2o-park.com)

この記事のライター/カメラマン

広告掲載についてはこちら >>