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ボルダリング 足技のコツとは?足技の種類や正しい使い方をご紹介

ボルダリング 足技のコツとは?足技の種類や正しい使い方をご紹介

足技の種類と正しい使い方の紹介

足技は数多くあり、その中でも個人的に優先順位の高い順で紹介していきます。その中で自分がマスターしたいものや自分のプロジェクトのコースに活かせそうな技をピックして少しずつ覚えていきましょう。

ヒールフック

ヒールヒックとは、その名の通りかかとをホールドにかけて自重を支える足技です。この技はかなり序盤で覚えるべき足技の一つですが、かなり多くのコースで必要とされるため、初級者からプロ級のレベルまで使われます。特に腕を大きく開き、抱え込むようにして登っていくコース(抱え込み系)や、フットホールドの数が少なくてスタートにかけざるを得ないときに使われます。ちなみに手で持っているホールドにヒールをかけることを 「手にヒー」 と呼ぶので追加で覚えておきましょう。

ここで多くの人から尋ねられる質問が

「ヒールをホールドにかけてるのに足がはばれてしまう」

というもの。

ビギナークライマーの多くの方は、ただかかとを置いているだけということがよくあります。またかかとの内側をホールドに当てている方もよく見ますが、これではヒールフックとは言えません。

ヒールフックのコツは、まずはかかとの外側をホールドにかけることです。かけた後はつま先を外側に向かって倒していくように動かします。そうすることによって膝から腰にかけて壁側に入っていき、体のポジションが上に向かっていくからです。

なので、かかとの当てる位置も大事なのですが、つま先をどのように動かすのかも重要なのです。ヒールフックがうまくできない方は、つま先が上に向いている(足首の角度が90度以下になっている状態)可能性が高いので、そこを確認してみましょう。

基本的にヒールフックをするときは、外側のかかとを使います。内側をつかう場合もありますが、まずは基本である外側のかかとを使ったヒールフックを練習しましょう。

トーフック

トーフックとは、足の甲をホールドにかけて自重を支える足技です。この足技は特に130度前後の強傾斜で使われることが多く、ヒールフックではかけられない角度のホールドにかけて体を支えることができます。ヒールフックでは、ホールドが真横やアンダー向きについているとひっかけることができませんが、トーフックならかけることができます。

ただトーフックは、体のポジションがヒールフックをしたときよりも低い位置になってしまうので、上に大きく動くためというよりは体を支えて横に行く動きに強いです。ちなみに保持しているホールドにトーフックをすることを「手にトゥー」と呼びます。

トーフックもただ足の甲を当てるだけではかからないのです。コツは足首と膝の角度です。まず足首の角度は、ヒールフックとは真逆でできるだけ90度以下にしていき、その位置でしっかり固定できるようにしましょう。また膝は、できるだけまっすぐに保ちます。というのも膝が曲がっていると、体幹と足の甲にうまく力が伝わらないからです。なので、かけている足とその反対側の手の位置が遠いほど膝を伸ばしやすくなるので、難易度は低くなります。

逆にこの距離が近い場合は、腰を落としたりかけている足とは反対側の足を外側に開いたりして、できるだけ膝を伸ばすようにします。

アウトサイドフラッキング

アウトサイドフラッキングとは、保持している手とそれと同サイドの足の二点を軸にして、その軸を交差するように反対の足を外側から伸ばす動作です。例えば、左足と左手の位置を線で結ぶと垂直になるときに、その線を交差するように右足を左側に運んでいきます。

この技術は中々理解するのが難しいですが、覚えるとムーブを省略化できるので覚えて損はないです。これは主に110度前後の中傾斜の壁で多く使われ、フットスタンスが小さくて足を入れ替えるのが難しい時に用いられます。

これのポイントは、軸足とは反対の足をできるだけ遠くに交差させることです。これをすることによって体が支えているホールドの真下に来ることができ、バランスを取ることができます。

ただこのスキルは、基礎ですがかなり高度な技でもあるのでジムのスタッフに聞いて一緒にやっていくのをお勧めします。

キョン

キョンとは、両足を張った状態で片方の膝を内側に向けて、それを下に落としていきバランスを取る技です。例えば、右手のホールドを両手で持ちたいときや右側のホールドをゆっくり取りたいときに、左足の膝を内側に向けてそれをさらに下げていくと、体が安定して左手をゆっくり動かすことができます。

ただ、多くの方がこれを逆にやってしまうので混乱していますが、基本的には次に取りたいホールドと同サイドの足を内側にひねるということだけでも覚えておきましょう。

これも強傾斜で活躍することが多く、ヒールフックとトーフックとは違い、両足のフットスタンスが小さくても行うことができる技です。なぜこれをすることにより壁でバランスを取れるかと言うと、キョンをすることで腰が壁側に入っていき、より体幹の力を使うことができるからです。

この足技のコツとして、膝を内側に入れたほうの足を外側に突っ張るイメージで動かすと効果的にキョンを使うことができます。さらに腰を入れる際に骨盤も同時にひねってあげると、より効果的です。

サイファー

サイファーとは、本来左側のホールドを取りたいときに左のスタンスを高めに踏んで取りに行くところを、反対の右足を高めに上げて、左足の振り子運動を用いて勢いよく取りに行くムーブです。ちなみにこれは逆のパターンでも同様にサイファーと呼びます。

これは、主に遠いホールドを取るときに使われます。ここで

「サイファーにすると、普通に取りに行くのとなにか変わるの?」

と尋ねられることがあります。

これをマスターすると劇的に出せる最大距離が変わります。普通に取りたいホールド側の足を高めに上げて次のホールドに向かっていくと、腰の上下運動で反動をつけるしかありませんが、サイファーにすると足を振り子のように大きく使うことができ、より大きな反動を生み出すことが可能です。

サイファーのポイントとして、ただ足を振るだけでなく振ってる側のふとももをできるだけ高く上げるように意識しましょう。そうすることにより、その反動で腰の位置が上がり、より上への推進力が増します。

>>まとめ

この記事のライター/カメラマン

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