五十嵐カノアが日本人として初のWSLチャンピオンピオンシップツアー優勝!

2019年5月25日、2019 WSL MENS チャンピオンシップツアーの第3戦「Corona Bali Protected」でクイックシルバー契約選手の五十嵐カノア選手が日本人初としてはもちろん、アジア人としても初めてWSLチャンピオンピオンシップツアー初優勝の快挙を達成しました。

2019 WSL MENS チャンピオンシップツアーの第3戦「Corona Bali Protected」は、時おり6フィートクラスの波が押し寄せるエピックコンディションの中ファイナルデイを迎えた。本コンテストのラウンド1では、殆ど波に乗ることがなく、エリミネーション(敗退者決定)に回った五十嵐カノア選手。だが、そこから集中力を発揮。徐々にカノア選手らしいサーフィンを取り戻しながら調子を上げ、ファイナルデイに進出しました。

クォーターファイナルのヒート4に登場するとベテランのエイドリアン・バッカン選手(AUS)を堅調なサーフィンで撃破し、セミファイナルに進出。ここで11回のワールドチャンピオンであるケリー・スレーター選手(USA)と対決、まさにドリームマッチが実現しました。バレル勝負に持ち込もうとするケリー選手に対し、カノア選手はスピードのあるサーフィンと切れ味鋭いカーヴィングターンで対抗。ケリー選手にグッドスコアで先行されるものの、中盤に7点代を連発、そして最後にはプライオリティ(優先権)を駆使し、キング選手、スレーター選手を押さえ込みファイナルに進出しました。

迎えた決勝。対戦相手は同じチームメイトのジェレミー・フローレス選手(FRA)。9.1ptのエクセレントをスコアしたカノア選手が一時、コンビネーション(1本の波では逆転できない状況)まで追い込むも、ジェレミー選手が8.93ptで反撃を開始、終盤はお互いに良い波を掴めず硬直状態。ジェレミー選手がラストライドで逆転を狙ったが届かずタイムアップ、カノア選手が嬉しいチャンピオンシップツアーでの初優勝を果たしました。

表彰式でカノア選手は「日本の皆さん本当にありがとう!ここバリまで日本の旗を持ってきてもらってありがとうございます。日本人で初めてのCTチャンピオンになりました。これからも日本人CT選手が増えるように一緒に頑張りましょう!」とコメントし、日本人ファン達と優勝の喜びを分かち合った。今回の優勝は、歴史あるワールドツアーにおいて日本人初としてはもちろん、アジア人としても初の大快挙。サーフィン史にまた新たな名前を刻んだ。

4シーズン目の参戦となる今年の開幕の前に「今年は1戦は優勝したい。そしてTOP5に入る」と目標を掲げていたカノア選手。今回の優勝でワールドランキングも2位にジャンプアップ。この2つのゴールのクリアも現実味を帯びてきた。

五十嵐カノア 選手

1997年10月1日生まれ 180cm 80kg

日本人の両親の元、アメリカ・カリフォルニアで生まれ育つ。幼少の頃よりカルフォルニアにて数々のアマチュアコンテストで優勝。2009年にNSSA(アメリカアマチュアサーフィン組織)にて30勝し、年間最多記録を樹立。翌年には全米チャンピオンを獲得した。2016年に18歳の最年少選手として世界最高のサーフリーグWSL CT(チャンピオンシップツアー)に日本人選手として初参戦を果たし、2017年には日本国籍でのツアー参加を表明した。2017、2018年と世界最大級のサーフィンコンテスト「USオープン」で2連覇の偉業を達成、また昨年は「2018 ISAワールドサーフィンゲームス」に日本代表として参加、個人で銀メダルを獲得、団体での日本サーフィン史上初の金メダル獲得に大きく貢献した。2019でCTツアー参戦4年目

QUIKSILVERについて

ボードライディングスポーツのリーディングカンパニーのクイックシルバーは、1969 年にオーストラリアのサーファー、アラン・グリーンとジョン・ローの二人によって、パフォーマンス性とファッション性を兼ねたボードショーツ創りからその歴史をスタートした。

サーフィンに対するノウハウと哲学を基に、高品質かつ斬新なスタイルを組み込みんだ優れたボードショーツは、瞬く間に世界中のサーファーへと広がった。1986年には、スノーウェアマーケットにも参入。地味なデザインが多かったスノーウェアに、ネオンや、原色を使ったボードショーツの柄を取り入れたことが業界に衝撃を与え、一躍注目を浴びる。80年代中期には、スケートチームを結成。

サーフカンパニーでは初めてスケートブランドとしての一面を持ち、ストリートウェアも展開する。そして現在でもクイックシルバーは、世界トップクラスのサーフ、スノー、スケートのアスリートのサポートと、パフォーマンス性とファッション性を兼ね備えた最高のウェアとギアを提供している。ボードショーツ創りから始まったクイックシルバースピリットは色褪せることなく引き継がれ、今も尚、進化を続けている。

X-PLAYライター募集はこちら >>

あなたにオススメの記事はこちら

今注目の記事ランキング