Interview w/ Yuki Kadono

Interview w/ Yuki Kadono

日本スノーボード史を書き換え続ける若武者 角野友基・インタビュー

どれだけ練習してきたかがスタート前の自信に繋がる

最近のコンテストのコースについて思うところはありますか?
「最近の大会で設置されているジャンプ台自体の大きさは、ここ数シーズンはそんなに変わってないと思います。でも、コースの難易度自体はアップしましたね。前まではトリックをどんどん出せるコース設計だったけど、最近はさまざまなアイテムが散りばめられたコースをいかに上手く滑りこなすか。それが重要になってきていると思うんです」

大きなジャンプ台を目の前にすると今でも恐怖心を感じますか?
「もちろん恐怖心はあります。でも、覚悟を決めてドロップするしかないから。スタート台に立って『やっぱり無理』なんてダサイじゃないですか(笑)。で、覚悟を決めたら、あとは自分を信じること。ただ、その恐怖心を克服するっていうのも経験の積み重ねやと思うんです。例えばバックサイド・トリプルコーク1440だったら、まずはバックサイド360、そしてバックサイド720、それにバックサイド1080は絶対に必要だし、バックサイド・ダブルコーク1080も完璧じゃないと無理だから。自分が繰り出そうとしているトリックに至るまでのトリックを、どれだけ練習してきたか。その過程がドロップする直前の自信に繋がると思うんですよね」

アスリートが集中するとゾーンに入るっていうことを聞きますが、そういった経験は?
「ありますよ。特にヤバかったのはUS OPEN 2015のスロープスタイル。あのときは『絶対にやってやる』っていう気持ちしかなかったし、『ケガするかも』っていう恐怖心もまったくなかった。ラストジャンプの着地後に両手を突き上げたけど、実は何をしたかも覚えてなくて(笑)。気づいたらコース下で待ち構えていたライダーたちに胴上げしてもらってました。ゾーンに入ったら記憶がないって言いますもんね。この前のUS OPEN 2020のスロープスタイルは上から下まで得意なトリックで繋げたからなのか、ゾーンに入っていたのかは不明ですが、優勝したときの1ランは最後のジャンプの着地まで記憶があまりないんです。いや、 基本的に滑ってるときの記憶はないのかも。 いちいち身体をどう動かすかなんて考えながら滑っていないので。いろいろ考えた時点で対応が遅くなっちゃいますからね」

US OPEN 2020でのウイニングランで放ったスタイル全開のメソッド
Photo: Daniel Milchev / Red Bull Content Pool
Burton US Open 2020 Vail, Colorado, United States
>>大会で成績を残しながら撮影活動にも注力する