ボルダリングの基本技・ヒールフックってどうやるの?正しいやり方とコツを解説
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ヒールフックのコツ
ヒールフックを上手に使うために意識するポイントは、 ヒールを当てる位置 、 股関節の開き方 、 つま先の角度 、 膝の動かし方 、 ヒールをかけてないほうの足を位置 の計5点です。これらを一つずつ解説していきますので、自分の問題点である個所探してそこを重点的に意識してやってみましょう。
ヒールを当てる位置
よく見るお客様でやりがちなのは、アキレス腱あたりまでホールドに当てている方です。靴の形状的にアキレス腱のあたりにはヒールフックがかかるようなエッジもないですし、うまく体の力をヒールに乗せることができません。
また時と場合によりますが、ヒールのセンターの位置にかけるよりもアウトサイドをホールドに当てるほうがうまくかけることができます。ですのではじめはホールドにヒールを当てるとき、意識的にかかとの外側を当ててあげましょう。そうすることによって膝を正しく動かすことができ、よりヒールフックの効果を得られます。
股関節の開き方
基本的には蟹股にしてヒールフックはかけます。ヒールフックでポジションを安定させるには、重心ができるできるだけヒールフックをしている側とは反対にあることです。ここでかかとをかけていない方の足が内股になっていると、重心が反対側に開かないためかかりが悪くなります。ですのでヒールをかけたら、反対の足を蟹股にして開いてあげましょう。
つま先の角度
一番間違いやすいのがつま先の角度です。ここを矯正してあげるだけで劇的に変わります。多くのクライマーでやりがちなのは、つま先を上に立ててしまうことです。つま先を立てている状態が一番ヒールが抜けやすい角度で、ここが間違っているだけで全くかからなくなります。ですのでつま先は立てるのではなく、できるだけ寝かせましょう。つま先を寝かせることにより、膝が上に上がり腰の位置も高くなるため、力がよりヒールフックにかかり次のホールドもとりやすくなります。
膝の動かし方
ヒールフックをかけている方の膝を壁に近づけるように倒すのがポイントです。これをすることでかかとの外側に作用的にテンションがかかり、よりホールドに体重を乗せることができます。また腰のポジションも上に上がるため、次のホールドに近づくことができます。
ヒールをかけない方の足の位置
これもかなり重要でこれを間違えてしまうと、うまく体幹に力を入れることができず、ヒールフックに体重が乗りません。まずは蟹股にして重心をできるだけ反対側に持っていきましょう。そのあとでもし次のホールドが上に遠い場合は、 スメアリング (ホールドのない壁に靴のフリクションだけで踏むこと)を高めにして腰の位置をできるだけ高くあげましょう。そして上にあるホールドを取りに行くときにスメアリングで壁を蹴って上への推進力を高めましょう。
ヒールフックをかけている側のホールドをとりたいときはできるだけ足を開き、すメアリングで体を横に押してあげましょう。少し例外なのは、ヒールフックをしているのとは反対のサイドのホールドを取りに行くときで、スメアリングをしている足をできるだけ閉じるとうまく取りに行くことができます。ですので場面によって使い分けが必要なのです。