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村井隆一選手ってどんな選手? アウトドアボルダラーとして世界で活躍する彼に注目!

村井隆一選手ってどんな選手? アウトドアボルダラーとして世界で活躍する彼に注目!

村井隆一選手の強さとは?

自他共に認めるヒールフック

本人も語っていたヒールフックは、世界トップクラス。彼は どんなに細いエッジでもヒールフックをかけることができ、そこからムーブを起こすことに長けています。

瑞牆山にあるミネルバ(5段)、アサギマダラ(5段+)の課題を今まで誰もやらなかったヒールフックを使い、他の完登者とは違う登り方で完登し、クライミング界に激震を走らせました。そのためシューズへのこだわりが強く、ヒールフックが一番優れていると言われているファイブテンのアナサジベルクロを愛用しています。

ピンチが非常に強い

ピンチが非常に強く、段を登れるクライマーでも悪いと感じるピンチをまるでウォーミングアップで使うホールドのように持ってしまいます。ピンチの中でも特に ファットピンチと呼ばれる太めのピンチが得意 で、強傾斜に付いていても持って動くことができます。

ピンチの強さの理由は、主に彼の手のサイズが他の選手より大きいということと、親指の可動域が広いためです。彼曰く、ホームジムの船橋ロッキーにはピンチがたくさん付いており、そこで練習していたから持てるようになったそう。

カチの保持力も世界トップクラス

村井隆一選手は元からカチの保持力が強く、アウトドアボルダリングを中心に活動するようになってからさらに保持力が上がったようです。アウトドアボルダリングのツアー前には、長期的にカチのトレーニングをして日々鍛えているそう。一番有名な彼の映像では、たった6ミリしかないカチで懸垂、片手ロック、フロントレバーなどをこなしています。

私も彼のトレーニングメニューを一度体験したことがありますが、一日で指がボロボロになったぐらいです。ちなみにカチの保持力のことをクライミング界では、 「カチ力」 とも呼ぶので追加で覚えておきましょう。

ワンフィンガーで懸垂ができる

彼の強さは、カチとピンチのみならずポケットも世界レベルです。鳳来というボルダーエリアには、たくさんのポケットを使うルートがあるのですが、彼はほとんど登っています。その中には、ワンフィンガーのポケットのものありますが、こちらも少ないトライ回数で登っています。

彼はどのワンフィンガーも強く、 小指だけで懸垂、中指なら片手懸垂 ができます。ただ彼曰く、特別なポケットのトレーニングをしたわけではなく、カチのためにトレーニングをしていたら自然と強くなったそう。

体幹が強い

彼の保持力が強いのは証明済みですが、それを支えているのは彼の体幹の強さなのです。彼の登りを見ていると、どんなに悪いムーブでも体の軸がぶれず、すぐにベストなポジションに体を運ぶことができています。そのため栃木県にある塩原ルーフと呼ばれる日本最難ルートが集まる岩で、長いルーフのルートにも関わらずほとんどのルートを完登しています。

少ないトライ数で登り切る集中力

彼の集中力は、大会でもアウトドアボルダリングでも秀でたものがあります。この集中力がなければ、少ない日数の海外ツアーで多くの功績は残せません。 実際に世界で数人しか登れていないグレードである8c(5段+)を一ヶ月で3本も登るという驚異的な成績を納めました。 大会でもオンサイト(一度目のトライで登り切ること)をするシーンがよく目立ちます。

>>弱点はあるのか?

この記事のライター/カメラマン

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