知らないと損! 「サーフボード」と「浮力」の話
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ビギナーだけではない! 中級者にもおすすめする理由
では「浮力の多いボード」は、ビギナーだけにおすすめするボードでしょうか?
また、中級者からたまに聞くことがある「浮力の多いボードはインチキなボードだ」といったマイナスイメージの意見は果たして合っているのでしょうか? 答えは「No」です。
10年前くらいまでは、まだミニボードという形のボードがあまり世に出回っておらず、ボードの長さは今よりも長く、浮力を表すリッター表示もないものが多く存在していました。そんな中サーフィン経験者なら誰もが知る老舗「チャネルアイランズサーフボード」からロブ・マチャドとコラボしたモデル「THE BISCUIT」が発表されました。
ロブ・マチャドが彼のスポンサーであるハーレーのオーストラリアツアー「Rip My Shredstik」の中でこのボードを開発しました。ツアー中に乗られたすべてのボードの中でも、THE BISCUITは自由性とルース性に優れ、小さい波でも1フィートくらい長めのボードに乗っている感覚になると言われています。
トロくて厚い波でもグイグイ加速し、テイクオフとスピード性能は抜群で、ワイドなラウンドテールは安定しながらもルースなライディングが可能でした。このようなインプレッションからもわかるように、浮力の多いボードは日本のような比較的波の大きな日が少なく、ビーチブレイクのパワーレスな波に適していると言えます。